インプラント治療の流れとは?相談から手術・治療完了までをわかりやすく解説

皆さん、こんにちは!イオンモール柏の向かいにあるウィズ歯科クリニック国際口腔インプラント学会認定医の小川です。
歯を失ったときの治療法のひとつにインプラントがあります。インプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療です。手術を伴うため、治療の流れや必要な期間がわからず、不安を感じる患者さまも少なくありません。今回は、相談から検査、手術、人工歯の装着、治療後のメンテナンスまでを順番に解説します。
1.相談・検査から治療計画を立てるまで

◎まずはカウンセリングで希望やお悩みを確認
インプラント治療の流れは、まず患者さまのお悩みや希望を確認することから始まります。歯を失った時期や理由、現在困っていること、見た目や噛みやすさに対する希望などを伺い、インプラント以外の選択肢も含めて治療方法を検討します。
失った歯を補う方法には、インプラントのほかにブリッジや入れ歯があります。それぞれに特徴があり、すべての患者さまにインプラントが適しているわけではありません。治療内容、治療期間、費用、手術の必要性などを比較したうえで、患者さまが納得できる方法を選ぶことが大切です。
◎お口と全身の状態を詳しく検査
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、手術前の検査が重要です。レントゲンや歯科用CTなどを用いて、顎の骨の高さや厚み、神経や血管の位置などを確認します。さらに、歯茎の状態、残っている歯、噛み合わせ、むし歯や歯周病の有無なども詳しく調べます。
また、持病や服用中の薬についても確認します。糖尿病、心臓や血管の病気、骨粗しょう症などがある場合は、病状や薬の種類によって治療計画に配慮が必要になることがあります。必要に応じて、かかりつけの医科と連携しながら安全に治療を進められるか判断します。
◎必要な前処置を行ってから手術へ
むし歯や歯周病がある場合、そのままインプラント手術を行うのではなく、先にお口の環境を整えることがあります。歯周病はインプラント周囲の炎症につながる要因になるため、歯磨きの状態を改善し、歯石を除去するなどの治療を行います。
顎の骨の量が足りない場合には、骨を補う処置を検討することもあります。また、保存が難しい歯が残っているときは抜歯が必要です。こうした前処置の有無によって、全体の治療期間は変わります。検査結果をもとに、手術方法や治療の順序、必要な期間について説明し、患者さまの同意を得たうえで治療を進めます。
◎治療計画では通院回数や仮歯についても確認
治療を始める前には、手術の日だけでなく、その後の消毒や経過確認、人工歯を作るための通院なども含めて予定を確認しておくと安心です。前歯など見た目が気になる場所では、治療中に仮歯を使用できるかどうかも大切なポイントです。仕事や生活の予定と調整しながら、無理のない治療計画を立てます。
2.インプラント手術から人工歯を入れるまで

◎インプラント体を顎の骨に埋め込む
手術では、局所麻酔を行ったうえで歯茎を開き、顎の骨にインプラント体を埋め込みます。インプラント体は人工の歯根にあたる部分です。手術方法は骨の状態や使用するインプラントの種類などによって異なります。
手術後には腫れや痛み、内出血などが生じることがあります。程度には個人差がありますが、処方された薬の使用や術後の注意事項を守ることが大切です。強い痛みが続く、出血が止まりにくい、腫れが急に強くなるなど普段と異なる症状がある場合は、早めに歯科医院へ連絡してください。
◎手術後は傷口を守りながら経過を確認
手術直後は、傷口を指や舌で触らず、強いうがいや激しい運動、飲酒などを控えるよう案内されることがあります。食事も患部を刺激しにくいものを選びます。数日から1〜2週間程度で傷口の状態を確認し、必要に応じて抜糸します。治り方には個人差があるため、自己判断で通院を中断せず、予定された診察を受けることが大切です。異変を感じたときには、次回の予約を待たず、早めに歯科医院へ相談してください。
◎骨とインプラントが安定するまで待つ
インプラント体を埋め込んだ後は、周囲の骨となじんで安定するまで治癒期間を設けます。この期間は、顎の骨の状態、上顎か下顎か、骨を補う処置を行ったかなどによって変わります。
一般にインプラント治療は、手術を受けたその日にすべて完了するものではありません。人工歯を入れるまで数か月程度かかることが多く、骨を増やす処置や抜歯を先に行う場合は、さらに治療期間が延びることがあります。一方で、条件が整えば手術当日に仮歯を装着できる場合もあります。適応できるかどうかは骨の状態や噛み合わせなどを確認して判断します。
また、喫煙習慣がある場合は、傷の治りやインプラント周囲組織への影響を考え、禁煙や節煙について相談することがあります。生活習慣も含めて術後管理を行うことが大切です。
◎人工歯を支える部分を整える
インプラントが十分に安定したことを確認したら、人工歯を作る段階へ進みます。治療方法によっては、歯茎の中に埋まっているインプラントの上部を露出させ、人工歯とつなぐための部品を装着する小さな処置を行います。
その後、歯型やお口の中のデータを採り、人工歯を製作します。色や形だけでなく、周囲の歯との調和や噛み合わせも確認します。見た目だけを整えるのではなく、噛んだときに一部へ過度な力が集中しないよう調整することが、長く安定して使うために重要です。
3.人工歯の装着から治療後のメンテナンスまで

◎人工歯を装着して噛み合わせを確認
完成した人工歯をインプラントに装着し、噛み合わせや清掃のしやすさを確認します。装着直後は違和感を覚えることがありますが、使っていくうちに慣れることも少なくありません。ただし、噛んだときの痛みや強い違和感が続く場合には調整が必要です。
インプラントは人工物なのでむし歯にはなりません。しかし、周囲の歯茎や骨には炎症が起こることがあります。インプラント周囲に細菌がたまり、炎症が進むと、支えている骨に影響が及ぶこともあります。そのため、人工歯が入った時点で治療が完全に終わったと考えず、その後の管理を続けることが大切です。
◎毎日のセルフケアが重要
インプラントを良好な状態で維持するためには、天然歯と同じように毎日の歯磨きが欠かせません。特に人工歯と歯茎の境目には汚れが残りやすいため、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使うことがあります。
ただし、適切な清掃方法はインプラントの位置や人工歯の形によって異なります。自己流で強く磨きすぎると歯茎を傷つけることもあるため、歯科医院で自分に合った方法を確認しましょう。
◎定期的なメンテナンスを続ける
治療後は、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けます。メンテナンスでは、インプラント周囲の歯茎に腫れや出血がないか、汚れが残っていないか、人工歯や部品に緩みや破損がないかなどを確認します。必要に応じて噛み合わせや骨の状態もチェックします。
天然歯でも加齢や歯周病などによってお口の状態は変化します。インプラントも、入れたときの状態がそのまま続くとは限りません。定期的に確認することで、小さな変化を早い段階で見つけ、必要な対応につなげることができます。
まとめ
インプラント治療は、相談・検査、必要な前処置、手術、治癒期間、人工歯の製作と装着、メンテナンスという流れで進みます。治療期間は、顎の骨や歯茎の状態、骨を補う処置の有無などによって異なります。
治療を検討している患者さまは、手術だけでなく治療後の管理まで含めた計画を確認し、疑問や不安を歯科医師に相談したうえで進めることが大切です。
千葉県柏市のウィズ歯科クリニックでは、国際口腔インプラント学会(ISOI)専門医が4名在籍しています。インプラント治療に関するセカンドオピニオンや無料相談も受け付けておりますので、治療の流れや期間、費用など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
小川 泰宏
国際口腔インプラント学会認定医
口腔感染症予防外来認定医認定医
痛みの少ない治療・理解のしやすい説明・他院では不可能と言われた治療を実践できる治療技術を提供しています。
20年30年先を見据えた全顎的な歯科治療を行えるよう、日々知識と技術の研鑽と患者様サイドに立ったわかりやすい説明を心がけています。
