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【症例】【インプラント、歯周外科を併用して全顎的に治療した症例】

 

こんにちは。

千葉県柏市にあるイオンモール柏の国道6号線向かいの歯医者、ウィズ歯科クリニックの歯科医師の小澤です。

 

今回はインプラントも併用しながら全顎的に治療を行った症例を紹介します。

 

この患者様は60代女性で右下の歯が取れて咬めないということ来院されました。

もともと左上がなく義歯も使っていなかったため右側を中心に咬んでいたこともあり、残っている右側奥歯と前歯にかなり負担がかかっていました。

 

 

右下が壊れてしまった原因と、前歯にも負担がかかり傷み始めていることをお伝えし、咬合再構成を含めた全顎的な治療が必要だということを説明しました。

前歯や奥歯の被せものも適合が悪くなっていたり、二次虫歯や膿がたまっているところが数か所あり、 今後5年10年スパンで考えた時に局所的な治療のやり直しが必要になってくる可能性が高いです。

その都度、つぎはぎの治療をしていくこともひとつですが、そのようなブロック単位の治療では全体の咬み合わせに関しては改善することができません。

そのため向こう5~10年分の治療を今回まとめてやることによって、全体的な咬み合わせも負担のかかりにくい理想的な状態に仕上げることが可能となります。

 

まずは事前に口腔内写真や全体的なレントゲン写真、歯形を取って咬合器に付着し、診査、診断から治療計画を立て複数回に分けて患者様と相談をしていきました。

相談と並行して必要な部位の治療も進めていきます。

咬合器に付着した歯形模型にワックスを用いて最終的なイメージとゴールを決め、 治療方針を決定してから本格的な治療をスタートして行きました。

 

全体的な治療となると術前の診査診断やゴールの設定がとても重要となってきます。

家を建てる際もそうですが、事前に建築士と何度も打ち合わせを繰り返し、最終的な家の完成形イメージを建築士とともに作っていきますが、全顎的な歯科治療となる場合もこの工程がとても重要となります。

 

今回左上に関しては骨が薄く、インプラントを埋入する場合には骨造成が必要であったため義歯で、右下に関してはメスを使わないフラップレスインプラントにて治療する方向で進めていきました。

 

さらに 口腔内写真を見て分かるように、前歯が歪んでいたためこれを伝えたところ、患者様自身もずっと気になっていたということで、この点に関しても解決して行くことになりました。

 

 

この歯茎のラインを揃えるためには、歯周形成外科処置であるクラウンレングスニング(歯冠長延長術)を行いました。

 

 

同様に下学前歯部や、他の臼歯部に関しても歯茎のラインを揃えること、歯周ポケットの除去、フェルール(歯肉縁上の健全歯質)の確保を目的としてクラウンレングスニングを併用しました。

 

今回矯正治療は受け入れられなかったため治療期間はおよそ一年半で終了しました。

最終補綴を装着するまでに仮歯は数回作りました。

最後の仮歯は最終的な補綴物の形態を模倣したものを入れ、問題がなければブロックごとに置き換えていきます。

 

術前と術後の写真です。

 

 

治療期間は少しかかりましたが患者様も非常に強力的でしっかりと通院してくださり、改めて歯科治療というものは患者様との二人三脚で進めていくものだと実感しました。

 

ここから10年、20年と安定した状態が続くように、衛生士を含めたチーム医療でしっかりとメンテナンスを行っていきます。

 

 

千葉県柏市にあるウィズ歯科クリニックでは、インプラント学会認定医や口腔外科学会認定医、矯正歯科学会認定医によるチーム医療体制が整っているので、他院で断られた方でもインプラント治療が可能です。

セカンドオピニオンや無料相談も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

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