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【症例】審美領域に対して、ジルコニアセラミッククラウンにて治療した一例

症例写真

治療前

治療後

症例の詳細

治療内容

上顎左側1番:ジルコニアセラミッククラウン(ハイクオリティ)

患者様の状態・要望

前歯の被せ物の黒ずみを治したいとのことで来院。隣の歯は天然歯であったため、天然歯を模倣した形態や色調を緊密に再現できるジルコニアセラミッククラウンのハイクオリティをおススメしたところ了承を得たため処置に入った。

治療費用

187,000円

治療期間

約1か月

注意事項(主なリスク・副作用)

特記事項なし

治療概要

患者様は40歳代女性。上顎左側1番の被せ物の際の黒ズミが気になるとのことで当院に来院されました。

上顎左側1番は患者様が中学生の頃に転倒して歯が折れてしまい、その際に歯の神経を取る治療をして、当時は保険適応内にて被せ物の治療をしたとのことでした。

その後は特に症状はなく経過をしていましたが、年々被せ物の劣化や黒ズミが気になってきたため、今回治療していくこととなりました。

上顎左側1番の被せ物の再製にあたり、保険と保険外の材質について説明させていただきました。

当院で取り扱っている被せ物は現在全部で6種類ありますが、その中でもおすすめしているのがジルコニアセラミックのクラウンです。

ジルコニアセラミックとは、ジルコニアのフレームに表面がセラミックでコーティングされている材質になります。

ジルコニアという材質は人工のダイヤモンドと呼ばれるほど強度に優れていて部分的に欠ける心配がありません。

また、経年劣化により変色することがありません。

更に、セラミックの特徴により表面がつるつるで歯ブラシで軽く磨いただけでも汚れが取れやすいため、二次虫歯や歯周病の予防になります。

このようにジルコニアセラミックには虫歯により受けたダメージをこれ以上増やさない性質があると考えられるため、当院では被せ物に関してはジルコニアセラミッククラウンをおススメさせていただいてます。

また当院のジルコニアセラミッククラウンには“スタンダート”と“ハイクオリティ”と二種類存在します。

ハイクオリティの特徴としては、天然歯に限りなく似せた形態と色調を再現することができます。

この患者様の場合、隣の歯は天然歯であったことから、ジルコニアセラミッククラウンのハイクオリティーをおススメさせていただいたところ了承を得たため処置に入りました。

治療詳細

まずは既存の被せ物と土台を外し、中の虫歯を取り切った上で仮歯をセットしました。(根管治療については根尖病巣がなく、根管充填剤の状態も良好であったため、今回は省いています。)

仮歯の役割としては、前歯の審美性を確保することはもちろんですが、ファイナルの被せ物が入る際の噛み合わせの状態や被せ物と接することになる歯肉の状態を整える上で非常に重要な役割を果たします。

次に、被せ物の土台としてグラスファイバー繊維を樹脂で固めたファイバーコアをセットしました。

このファイバーコアはしなりのある材質で歯の根とのなじみがいいことに加えて、色調も白であるため、その後のジルコニアセラミッククラウンとの審美的な兼ね合いが取れやすい材質です。

その後、土台を再形成した上で、印象精度の高い、シリコーン印象剤にて印象採得を行い、ジルコニアセラミッククラウン(ハイクオリティ)をセットしました。

治療後の様子

被せ物の試適時に患者様自身に鏡をお渡しして仕上がりを確認していただいたところ、「隣の歯と見分けがつかないくらいキレイ!」と喜んでいただけました。

患者様曰く、今回治療した前歯に関してはずっと気になっていたところだったため、今回きれいになってよかったとおっしゃられていました。

 

 

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ドクターのコメント

小川 泰宏

小川 泰宏

なるべくなら歯を削って傷をつけない方がいいことはもちろんのことですが、今回の患者様のように何かしらの理由により歯にダメージを受けてしまい治療介入が必要となった場合、機能面を確保することはもちろんですが、元の歯の形態や色調に出来るだけ近づけて、治療をしたことがわからないような状態に回復することがその歯と共に生活をする患者様にとって一番であると考えます。今後も一人一人の患者様にとってベストな治療法や材質を自信をもって提供できるよう、日々知識と技術の研鑽に励みたいと思います。