歯周病予防がアルツハイマー病の発症の予防につながる?

こんにちは!ウィズ歯科クリニックの小川です!

 

先日、日本大学松戸歯学部内で行われた大学院セミナーに参加してきました。

 

講師の九州大学歯学部の武先生は、歯周病とアルツハイマーの関係について長年研究されている先生です。

 

アルツハイマー病は正式には認知症の中に分類され、アルツハイマー型認知症という学名がついています。

 

このアルツハイマー型認知症と歯周病との関係については、近年多くの研究報告がなされており、歯周病予防がアルツハイマー型認知症の発症の予防につながることは確実と言えます。

 

ある報告では、アルツハイマー型認知症の患者さんの約6割が重度の歯周病に罹患していたとの報告もあります!

 

出典:西日本新聞、2017年7月31日の記事より

 

 

アルツハイマー型認知症の原因はアミロイドβという病的なタンパク質が脳内に蓄積することで脳機能の維持に必要な神経が死んでしまうことで発症すると考えられています。

武先生の研究では、歯周病菌の一つであるPg菌と呼ばれる細菌の出すLPSという毒素が、このアミロイドβに付着した状態で発見されたそうです!

 

つまり、口の中のPg菌が脳内に移動して、毒素を排出したということになります。

 

 

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武先生の研究グループでは、このアミロイドβを減らす、または死んでしまった脳内の神経細胞を再生する方法についての研究も同時に行ったようですが、アミロイドβを減らすことはできても、脳内の神経細胞を再生する方法は現時点では不可能とのことでした。

 

言わずもがな、人間には老いがあり、アルツハイマー型認知症に発症していなくとも、徐々に脳の神経細胞の死によって、認知機能は落ちてくると考えられています。

 

 

 

だからこそ、歯のクリーニングを主体とした口腔ケアを定期的に行い、アルツハイマー型認知症の発症を予防、もしくは発症を遅らせることが非常に大切であると、武先生は講演の最後におっしゃっていました。

 

当院では歯のクリーニングを“歯のお掃除”ではなく“歯周病の治療”と捉えてきましたが、歯周病治療がアルツハイマー病の治療として広く認知される時代が来るかもしれませんね!

 

 

 

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