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ウィズ歯科クリニックでの
虫歯治療について

歯の一生サイクル

ウィズ歯科クリニックでは歯の保存を第一に考えた治療を行っております。ご自分の歯で生涯生活していく上で大切なことは、虫歯にしないということはもちろんのことですが、万が一虫歯になってしまった際には安易に抜歯や神経(歯髄)を取ることを避けるということです。みなさまは一本の歯の治療はおよそ3~4回ほど行うと抜歯になってしまうことをご存知でしょうか?

歯の一生サイクル

左の図のように小さな虫歯の治療から、二次虫歯になってしまったり、被せ物のやり直しを繰り返していくうちに神経を取り、歯が割れてしまうと歯の保存が不可能となり、最終的に抜歯となってしまいます。

歯は神経を取ることで寿命がとても短くなってしまいます。なぜかといいますと、歯髄には神経と共に血管も走行しており、歯髄を取ること(抜髄)で血液供給も遮断されてしまうため、水分がなくなり枯れ木のように歯が割れやすくなってしまいます。さらに歯の知覚もなくなるので、二次虫歯になってしまった場合も痛みやしみるといったサインが出なくなるため、虫歯の発見がかなり遅れてしまいます。そのため神経がある歯に比べると、神経を取ってしまった歯は抜歯のリスクがかなり高くなってしまいます。

歯の一生サイクル

ここからさらに悪循環は続きます。
神経を取る→二次虫歯や破折で抜歯→ブリッジ→部分入れ歯→総入れ歯
歯が一本なくなると両隣の歯を削って支えるブリッジとなりますが、3本分を2本の歯で支えるのでかなり負担がかかってしまいます。それがダメになるとさらに長いブリッジ、あるいは小さな入れ歯を入れますが、バネをかけている歯がダメになると徐々に大きな入れ歯となり、最終的に総入れ歯となってしまいます。現在の保険診療ではこの流れになってしまいますが、インプラントを用いることでこの崩壊を食い止めることも可能です。
>>インプラントについて詳しくはこちら

そのためこの崩壊への第一歩を止める手立てとして、神経を残すということは非常に重要な意味があります。

ウィズ歯科クリニックの虫歯治療は、レントゲン上で大きな虫歯だから神経を取りましょうという治療ではなく、臨床症状を踏まえたうえで総合的に神経の状態を判断してから治療を行っています。

具体的には

  • 健全な歯髄
  • 可逆性歯髄炎(健康な状態に戻る可能性の高い炎症状態)
  • 不可逆性歯髄炎(健康な状態には戻れない炎症の強い状態)

この診断を行ったうえで神経を保存するかしないか判断し、それをレントゲン、口腔内写真、アニメーション等を使って患者様へ説明し、治療法を選択していただいています。

この際に神経を保存するメリットとしては、

①歯質を保存できる
②歯の寿命を延ばすことが出来る
③治療回数、時間、費用が少なくなる

逆に神経を保存するデメリットとしては、

①後で痛みが出る可能性がある
②詰め物をした後にしみる症状がしばらく残ってしまうことがある

主にこのようなことが挙げられます。

根管治療

実際に神経に近接する大きな虫歯でも、臨床症状が軽度であれば90%以上神経の保存ができています。ただ裏を返せば10本に1本近くは治療後に何かしら症状が出てくることがあるので、これが不安な患者様には説明の上で神経を取る処置(抜髄)を行うこともあります。

あくまで参考にですが、大きな虫歯でも(神経が生きている前提で)無症状であったり、冷たいものにしみる、甘いものにしみる、食事の時に痛む、軽くうずく程度であれば適切な治療で神経を保存できる可能性は高いです。神経を取らなければいけなくなる可能性が高い症状としては、冷たいものでしばらく痛みが残る、熱いものでかなり痛む、何もしなくてもズキズキと痛みが強い、咬み合わせると痛いといったものです。夜間疼痛といって夜寝れないくらい痛いなどの症状がありますと、細菌が神経まで侵入していて化膿してしまっている状態ですので、神経の処置が必要となってしまいます。このステージまで進行していると、保存を試みても神経は腐っていき、根の先に膿が溜まってきてしまいます。根管治療はいわば、家に例えると基礎工事。どんなにきれいな外観を基礎の上につくったとしても、基礎がしっかりしていなければすぐに崩れてしまうように、どんなに見た目の優れた被せ物をしても、根管治療が不十分であれば長期間の使用はできないのです。

当院の治療

具体的な治療法としては、麻酔下にて虫歯をしっかりと取り除き、神経に近いところには神経を保護する薬剤を塗布し、接着性セメントにて蓋をします。ここで神経が出てしまった(露髄)際には、神経の状態を拡大下で診断し、健康な状態であれば薬剤塗布、接着性セメントにて蓋をします。この状態で2週から1か月ほど経過をみて臨床症状がなければ、最終的な修復処置を行っていきます。

開院以来、遠方から神経の保存に関するセカンドオピニオンで来院される方も多いのですが、進行してしまって既に手遅れになってしまっている方もいらっしゃいます。口腔内の崩壊を防ぐためにも、少しでも違和感が出てきましたら早めの受診を心がけてください。

なおウィズ歯科クリニックでは歯の神経(歯髄)の保存を第一に考えた治療を、すべての歯科医師がスタンダードな治療として行っております。咬み合わせやくいしばりなどの要因が絡んでいる複雑な症例では、複数の歯科医師による多角的な診断も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

「歯が痛い」「しみる」は
歯の異常サイン。早めの受診が大切

虫歯について

虫歯について

虫歯について

虫歯はごく一般的なお口の病気ですが、原因やしくみをくわしくご存知の方は少ないのではないでしょうか。

虫歯は、お口の中に棲む虫歯菌による感染症です。虫歯菌が食べかすに含まれる糖分を介して酸を出し、その酸により歯が溶けていくのが虫歯です。「歯みがきをしないと虫歯になる」というのは、食べかすがお口に残ることで虫歯菌の活動が活発になり、歯を溶かす酸が多く産出されてしまうためです。また、虫歯菌の活動が活発になるのは、食後30分ほど。そのため、食後30分以内に歯みがきするのが理想的です。

虫歯の進行段階と治療法

※表は左右にスクロールして確認することができます。

進行段階 症状 治療法

C0
【ごく初期の虫歯】

C0【ごく初期の虫歯】

歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。 適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。

C1
【エナメル質の虫歯】

C1【エナメル質の虫歯】

エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。冷たいものがしみることがありますが、まだ痛みはありません。 虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。

C2
【象牙質の虫歯】

C2【象牙質の虫歯】

エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛むこともあります。 虫歯に冒された部分を削り、インレー(詰め物)で補います。

C3
【神経まで達した虫歯】

C3【神経まで達した虫歯】

神経まで虫歯が進行した状態。熱いものがしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウン(被せ物)を被せます。

C4
【歯根まで達した虫歯】

C4【歯根まで達した虫歯】

歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯に冒された状態。痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。 多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯やインプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。

歯を残すための最後の手段「根管治療」

歯を残すための最後の手段「根管治療」

歯を残すための最後の手段「根管治療」

虫歯が神経にまで達してしまったとき、さらに放っておくと抜歯せざるをえなくなります。そこで、歯を保存するために行う治療法が「根管治療」です。

根管治療では、根管(神経や血管の入っている管)から感染した神経などを取り除き、根管を洗浄・消毒したあと、細菌が繁殖しないようすみずみまで薬を詰めて最後に土台(コア)と被せ物を被せて歯の機能を回復させます。

根管治療の流れ

  • 根管の露出

    根管の露出

  • 神経の除去

    神経の除去

  • 根管内の洗浄

    根管内の洗浄

  • 薬剤の充填

    薬剤の充填

  • 根管内無菌化

    根管内無菌化

  • 被せ物装着

    被せ物装着

根管治療はいわば、家に例えると基礎工事。どんなにきれいな外観を基礎の上につくったとしても、基礎がしっかりしていなければすぐに崩れてしまうように、どんなに見た目の優れた被せ物をしても、根管治療が不十分であれば長期間の使用はできないのです。

このように、根管治療は大変重要な治療です。当院では拡大鏡や症例に応じてマイクロスコープを使用し、精度の高い根管治療を行っております。

歯科用CTによる診査・診断が
可能

虫歯治療後、万が一痛みがとれないなどの症状が出た場合も、当院では歯科用CTを用いてより詳しく精密な診断をし、根管治療を施すことがあります。また、歯科用CTを完備している当院なら、治療過程ですぐに患部を撮影することができるので、途中で痛みが発生した場合でも迅速な対応が可能です。

歯科用CTの詳細はこちら

知覚過敏は治療できます

知覚過敏は治療できます

知覚過敏は治療できます

「歯が痛い」「冷たい水を飲むと歯にしみる」といった症状があり、診断の結果「虫歯ではない」とされた場合、知覚過敏かもしれません。知覚過敏とは、咬みしめによる強い圧力、強すぎる歯みがき、酸を含んだ飲食物の過度な摂取などが原因で、エナメル質が薄くなり象牙質の毛細血管を通じて「痛い」「しみる」といった症状があらわれる病気です。当院では知覚過敏の治療を行っておりますので、我慢せずに早めにご相談ください。

メインテナンスを心がけましょう

メインテナンスを心がけましょう

メインテナンスを心がけましょう

歯の治療後、これまでどおりのお口のケア方法のままでは、症状が再発するおそれがあります。健康な歯の維持には、予防・メインテナンスが不可欠。お口の健康は、体の健康につながっているともいわれています。治療後も、定期的なメインテナンスに努め、お口の健康、ひいては全身の健康を守っていきましょう。当院は予防治療に力を入れています。お気軽にご相談ください。

  • 予防に努め、快適な生活を送りましょう