【症例】骨量が足りない患者様に対してソケットリフトを併用したインプラント治療を行った症例

症例写真

治療前

治療後

症例の詳細

治療内容

上顎左側7番:ソケットリフトを併用したインプラント治療

患者様の状態・要望

・上顎左側7番部(以後、左上7番と表記します)の歯肉の腫れを主訴に来院。精密検査より歯根破折のため保存不可能と診断した。抜歯後の欠損補綴について患者様と相談したところ、インプラント治療をしていくこととなった。
・左上7番の抜歯後に抜歯窩の状態をCTにて精査したところ、インプラントを埋入するのに必要な骨量が2㎜程不足していたためソケットリフトの適応と診断した。

治療期間

約10ヶ月

注意事項(主なリスク・副作用)

・ソケットリフトの併発症として上顎洞炎のリスクがある
・術後に鼻閉感や鼻出血などの鼻症状が出現する可能性がある。

治療概要

患者様は50歳代男性。この患者様は4~5年前から当院に通ってくださっていた患者様です。元々他院にて左上7番の根管治療中でしたが、治療途中で中断してしまい、次第に痛みを生じてきたため当院に来院されました。その後当院にて同部位の根管治療と補綴治療を完了し、その他にも治療が必要な箇所が複数あったため、全顎的に治療を行い、治療の完了に伴いメンテナンスに移行していました。

しかし今回、メンテナンスで来院された際に左上7番付近の歯ぐきの腫れと痛みを訴え、X検査により精査したところ、左上7番に歯根破折を認め、破折箇所から保存不可能と診断し抜歯適応と判断しました。その後抜歯後の欠損補綴治療について患者様と相談し、次のようなプランを提示させていただきました。

 

 

  1. 部分入れ歯

保険適応でも治療が可能な点はメリットと言えますが、装着感が悪かったり、食後の度に部分入れ歯を外して掃除をする必要があります。また、手前の歯や他の歯にバネをかけることで負担がかかり歯周病が進行しやすくなったり、2~3年で再作製が必要になるなどのデメリットがあります。

  1. 延長ブリッジ

 延長ブリッジとは最奥である7番の欠損補綴治療として手前の歯を支えにして被せ物にする方法です。メリットとしては保険治療でも対応できることや通常のブリッジ治療と同じで固定式であることです。一方デメリットとしては一般的なブリッジよりも支えとなる歯にかかる負担が著しく、長持ちしない可能性が高く、支えとなる歯を壊してしまう可能性があります。

  1. インプラント

 保険が効かないため治療費が高額になる、また外科的な処置であるというデメリットがありますが、部分入れ歯のように違和感や着脱の煩わしさがなく、また延長ブリッジのように他の歯に負担をかけないというメリットがあります。

 

以上、抜歯後の欠損補綴処置の治療方針について相談させていただいたところ、患者様はインプラント治療を希望されました。

治療詳細

今回のように、上顎の奥歯のインプラント治療を計画する際に、注意しなければならないポイントは副鼻腔の一部である上顎洞との位置関係になります。

歯を支えていた骨は抜歯後に痩せてくる傾向にあり、インプラントを埋入するために必要な骨の幅や厚みが不十分である場合が往々にしてあります。今回の患者様の場合も左上7番の抜歯後に抜歯窩の状態をCTにて精査したところ、インプラントを埋入するのに必要な骨量が2㎜程不足していました。

                         

そこで患者様には上顎洞底挙上術を併用したインプラント治療を提案させていただきました。

 

■上顎洞底挙上術■

上顎の奥歯のインプラント治療を行う際に骨の幅や厚みが不足している際に用いられる方法で、上顎洞底部の粘膜を持ち上げ、骨補填剤を追加することで骨を再生する方法です。上顎洞底挙上術には2つの方法があります。

  1. サイナスリフト

 インプラントを埋入する部位の頬側の骨を開窓して行う方法です。骨を再生する量が5mm以上、または複数歯分のインプラント治療の際に適応となります。一回の処置で多くの骨再生を期待できる反面、頬側の骨を開窓して行うため外科的な侵襲が大きくなる、また骨が成熟するまで6か月程待時期間を置いてから、インプラントを埋入することになるため、治療期間が長期に渡ることがあります。

  1. ソケットリフト

インプラントを埋入する埋入窩よりアプローチする方法です。骨を再生する量が5mm以下、また1歯のインプラント埋入治療の場合に適応となる場合がほとんどです。基本的にはインプラントの埋入と同時に行われることが多い方法のためサイナスリフトのように待時期間は設ける必要はありません。

 

今回の患者様の場合は、骨の不足量が2㎜であったためソケットリフトの適応と診断し、患者様と相談の上、処置を進めていきました。

まずは従来のインプラント埋入と同じようにサージカルガイドを用いて上顎洞直下までインプラント埋入窩のドリリングを行いました。次にハッチリーマーという器具を用いて上顎洞骨壁の窓開けを行い、上顎洞粘膜を破かないよう持ち上げ、骨造成を行うのに十分なスペースが確保し、バイオスという骨補填材を填入しインプラントの埋入を行いました。

術後にパノラマX線とCT撮影をしたところ、オペ前にプランニングした通り骨造成とインプラントの埋入を行えていることが確認できました。

治療後の様子

患者様からはインプラント埋入後の術後の痛みは想像していたよりも出なかった!とのお声をいただきました。

ソケットリフトの併発症である上顎洞炎や鼻症状が出現することもなく無事にインプラント埋入手術を終えることが出来て良かった!と仰られていました。

 

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ドクターのコメント

今回の症例は骨造成量も2㎜と少なかったので、特に大きな問題もなく埋入できたと思います。今回の症例を他の方法で治療するならば、抜歯時に歯槽底温存術を用いることや今回使用したインプラントよりも短いインプラントを使用するが考えられます。

1つの治療でも色々な治療法があるので更に知識と技術の研鑽を行い、患者様にとって最良の治療を選択してもらえるよう日々努力をしていきたいと思います。

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