イヤイヤ期の歯磨きで悩むママ必見!歯磨きのコツを解説!

こんにちは。イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニック歯科医師小川です。

たくさんの情報にあふれる昨今では「乳幼児期からの歯磨きの大切さ」について理解されている方が多いようです。乳幼児期の歯磨きの習慣は「永久歯の虫歯のできやすさ」に大きく影響しているといわれています。

今回は、乳幼児期の歯磨きの中で、特に難しい時期だといわれている「イヤイヤ期」にフォーカスを当てて解説していきたいと思います。

イヤイヤ期とは?

泣いている女の子

そもそも、イヤイヤ期とはどの年齢を指すかご存じでしょうか。

実は、明確な時期は定義されておらず、2歳前後からはじまるといわれています。イヤイヤ期とは、自己主張ができるようになる時期を指し、個人差はありますが約1年間続くといわれています。専門用語では「第一次反抗期」と呼ばれ「大人がしていることに興味がある」「お母さんやお父さんみたいになりたい」「褒められたい」という意識が根底にあるといわれています。

「いや」「やだ」と言われ、育児する側も疲弊してしまいがちなイヤイヤ期ですが、成長発達過程としては大切な役割のある時期です。「魔の2歳児」などささやかれることもありますが、ポジティブに考えるようにしましょう。

こどもが歯磨きを嫌がる理由とは?

ソファに座り悩んでいる女性

どうして、こどもは歯磨きを嫌がるのでしょうか。実は単なる「わがまま」ではなく、感覚的・心理的・身体的・発達的な理由が複雑に絡み合っているのです。その理由を理解して、アプローチできるポイントを探ってみましょう。

感覚的側面

こどもが歯磨きを嫌がる理由は「恐怖心」と「不快感」が強いからです。

こどもは、手よりも口の神経が発達しています。新生児期は母乳や哺乳瓶から栄養をとるため、口が一番敏感になり、歯ブラシの刺激が「不快」「異物」「痛い」と感じてしまうのです。まずはその気持ちを理解してあげるようにしましょう。

心理・身体的側面

途中で口を閉じて拒否したり、そわそわ落ち着きがないことがあるでしょう。

口を長時間開けるということを経験したことがないこどもは、顎が疲れてしまったり、集中力が続かなかったりするのです。

発達的側面

歯磨きの必要性が理解できる年齢ではないこどもは、夢中になっていることや遊びを中断して歯磨きをすることが難しいです。

こどものタイミングに合わせ、意識や気持ちを切り替えさせる必要があります。

イヤイヤ期の歯磨きのコツ!

紫のテーブルの上に置かれた歯ブラシと歯の模型

イヤイヤ期の特徴をふまえて、歯磨きをする際の具体的なコツやポイントを解説していきましょう。難しい内容ではなく、誰でも実践しやすいコツをご紹介していきます。

仰向けになってもらう

こどもに仰向けになってもらうと歯磨きがしやすいでしょう。仰向けでお口を開けてもらい、頭側から大人が歯磨きをしてあげます。

こどもが座った状態や立った状態だと口腔内が見えにくく、時間がかかってしまったり、触れると痛い部分に歯ブラシが当たってしまったりして、こどもの拒否感が強くなることがあるので注意しましょう。

歯磨きの必要性をわかる言葉で説明する

イヤイヤ期に入る年齢であれば、簡単な言葉で説明すれば大人の話している内容を理解することができます。「ばいきんさんバイバイしようね」「虫歯さんやっつけようね」など、簡単な言葉で歯磨きの必要性を教えることが大切です。

歯磨きを習慣化する

歯磨きを行う(仕上げ磨きを行う)人・時間・場所などは、可能な限り毎日固定することで習慣化することができます。日々のルーティンになってしまえば抵抗も少なくなるでしょう。

環境づくりをする

歯磨きをするときに、こどもの顔を見ず「歯磨きをすることに必死」になってしまう方がいます。歯磨きは必要なことですが、怖い雰囲気があると拒否も強くなるでしょう。

仕上げ磨きをする際は表情や声のトーンに気をつけ、歯磨きに関連する歌を歌う、アニメを流すなどの工夫をしてみましょう。

最小限の固定・短時間で行う

歯磨きの時間を短くすることも大切です。

また、頭はしっかり固定しつつも、不必要に手足を押さえつける必要はありません。最小限の固定と最短の時間で行っていきましょう。

上唇小帯に歯ブラシを当てない

上唇の内側と歯茎をつなぐ「すじ」のような部分に歯ブラシが当たると痛みを感じます。

歯ブラシを持っていないほうの手指の腹をそっと置き、保護しながら磨いてあげるとよいでしょう。

イヤイヤ期の歯磨きを乗り越えるグッズ

歯磨きをしている親子

イヤイヤ期の歯磨きを乗り越えるために、便利なグッズや楽しく学べるグッズを活用してみましょう。ここでは、おすすめのグッズをご紹介します。

絵本やアニメでプレパレーション

プレパレーションとは、小児領域でよく使用される「予習」という意味です。

まずは、なぜ歯磨きをする必要があるのか、なぜ虫歯菌に気をつけなければならないのかということを、簡単な言葉で理解する必要があります。近年、育児をサポートするような日常生活動作を題材にした絵本が数多く販売されています。歯磨きを題材にした絵本を探してみましょう。しかけ絵本は、イヤイヤ期のこどもでも興味をもってくれる場合が多いです。

また、動画配信サイトにも歯磨きの歌やアニメーションが投稿されているため、探してみるとよいでしょう。

こども用歯ブラシ

こどもは、誰でもお気に入りのキャラクターや好きな色などがあります。歯ブラシは比較的安価で、さまざまな種類が市販されているため、好みの歯ブラシを探してみましょう。

また、自己主張をしはじめるイヤイヤ期のこどもは「自分で選ぶ」ということも、肯定的な経験になります。一緒に歯ブラシを買いに行くところからはじめると、より効果的かもしれません。

こども用歯磨き粉

こども用歯磨き粉は、うがいが不要なタイプをおすすめします。

また、こども用の歯磨き粉は、ぶどうやいちごなどフルーツ味のものが多いため、口を開けてくれやすくなるでしょう。フッ素入りの歯磨き粉を選択すると、虫歯予防に効果的です。

ハンドミラー

小さいハンドミラーをこどもに持たせ、歯を磨いているところを見せましょう。鏡に映る自分がおもしろくて食い入るように見ることがあります。

歯磨き中に何をされているかわからなくて嫌がってしまう子や好奇心旺盛な子には、特に効果的といえるでしょう。

ぬいぐるみ・人形

「生死の概念」が確立される学童期までは、ぬいぐるみや人形にも命がある、実在すると考えるこどもが多いです。そのため、ぬいぐるみや人形を使用して励ますと、肯定的な反応を見せることがあります。

お気に入りのものを使ってもよいですし、育児を助けるアイテムとして、販売されているものを活用してみるのもよいでしょう。

イヤイヤ期の歯磨きでしてはいけないこと

木のテーブルの上に置かれたメガホン

イヤイヤ期の歯磨きは、基本的にご家庭のやり方やペースで習慣化していくことが大切です。

しかし「してはいけないこと」もいくつかあります。こどもの歯磨き習慣確立のためにやっていたことが逆効果になってしまわないように、ポイントを理解しておきましょう。

歯磨きをしない

イヤイヤ期の勢いに負けて歯磨きをしない習慣をつけてはいけません。

なかには「乳歯は生え変わるから」と、虫歯や口腔トラブルに無頓着な方もいるようですが、もし乳歯の虫歯を放置して重症化すると、永久歯が生えてこない・虫歯がほかの乳歯にもうつることがあります。

無理やり歯磨きをする

こどもに無理やり歯磨きをしてしまうと「怖かった」「痛かった」という負の感情だけが印象強く残ってしまいます。イヤイヤ期特有の心理状態も重なり、さらに歯磨きをしにくくなるという悪循環に陥ってしまうでしょう。

歯科医院や歯科医師を怖がらせる

自宅での歯磨きはあくまでもホームケアです。プロケアである歯科医院でのメンテナンスや乳児歯科検診は、歯の健康のために受ける必要があります。

しかし「歯医者さんに歯を削られるよ!」「歯医者さんに怒られるよ!」など、怖がらせてしまうことだけは止めましょう。

まとめ

歯磨きをしている男の子

食べるもののレパートリーが増え始める1〜2歳にかけて、本格的に歯磨きについて考え始める方も多いのではないでしょうか。ただでさえ、育児負担が大きくなるイヤイヤ期です。親もこどもも楽しくなる歯磨き方法を模索し、すこやかな歯を親子で育てて行きましょう。

少しでも気になることがありましたら、柏の歯医者「ウィズ歯科クリニック」までお気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。

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