指しゃぶりする子の特徴と心理!歯並びへの影響や対処法も解説!

こんにちは。イオンモール柏向かいにございます、ウィズ歯科クリニック小児歯科専門医の根本です。

指しゃぶりをする男の子と、それを見守る両親

「こどもの指しゃぶりが直らない」「このまま指しゃぶりが直らなかったらどうしよう」とお悩みの親御さんがいらっしゃるのではないでしょうか。

成長とともに自然にやらなくなる指しゃぶりですが、中には大きくなってもなかなか癖が直らないこどももいます。年齢によっては歯並びに影響が出ることもあるため、ずっと放っておくのは避けましょう。

今回の記事では、こどもの指しゃぶりは何歳から心配すべきか、またこどもの直らない指しゃぶりに対してどのように対処すればよいのかを解説します。これまで悩んでいた方も、対処法を参考にうまくこどもと向き合い、改善できるようになりましょう。

指しゃぶりする子の特徴

赤ちゃんの手

指しゃぶりをする子には、年齢ごとに特徴があります。年齢や癖の状況によっては病院を受診する必要があるでしょう。指しゃぶりをする子の特徴について年齢ごとに解説します。

0歳児

指しゃぶりをする0歳児の特徴は、興奮したときなどに指を口にもっていく傾向があることです。指をしゃぶることで自らが安心感を得ています。また、歯が生え始める時期になると、歯茎の部分がむずがゆく、口の中で何かを噛んだり舐めたりすることで歯茎のかゆみを和らげようとすることもあるのです。

さらに、0歳児は、おもちゃなどの物の特性をつかむために口に入れて試すという行為をします。その一部として指しゃぶりという行動が見られます。これらは自然な成長過程なので、必要以上に禁止することなく見守ることが大切です。

1~3歳児

1~3歳になると、0歳児の頃と比べて徐々に遊びが活発化していき、ただ物を舐めるだけだったのが、手を使う行動に変わっていきます。そのため、この期間では指しゃぶりの頻度が減るといわれています。

こうした手を使う遊びの中で自我が芽生え、自己表現が増えていき、ストレスの発散方法も多様化していくでしょう。その結果、指しゃぶりに頼ることが少なくなると考えられます。

ただし、13歳の段階では、まだまだ指しゃぶりを続ける子も一定数おり、あくまでも指しゃぶりの頻度が減るということを覚えておきましょう。

3歳児~就学前

3歳児~就学前のこどもは、社会性が芽生え、自我が形成され、言葉を使って表現する能力が高まります。この時期になると、指しゃぶりの頻度は徐々に減少していくでしょう。刺激が多くなる学校生活の準備や友だちとの関わり方を覚えるなど、新たな生活適応能力が求められるためです。

この段階では、指しゃぶりをするこどもの割合は減少しますが、引き続き指しゃぶりを続ける子も一定数います。ふだんの生活の中でこどもの発達に合わせながら、徐々に指しゃぶりに対する声がけをしていきましょう。

6歳頃~小学校入学後

6歳頃~小学校入学後に指しゃぶりが続いていると、次第に歯並びに影響を及ぼす可能性があります。

この年齢まで来ると、こどもの口腔の発育に関わるため、親が注意を促し、指しゃぶりの癖をやめさせる働きかけが必要となるでしょう。また、自己表現の一環であることから、こどもの気持ちに寄り添い、急かさずゆっくりと改善する方向で接することが大切です。

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指しゃぶりには心理的な側面がある?

腕を組んでいる女の子

指しゃぶりは、特に幼児期のこどもによく見られる行動で、ストレスや不安から逃れ、安心感を得る行為の一つと考えられています。具体的には、新しい環境や未知の状況に直面したとき、安心感を求めておのずと指を口に運ぶ傾向があるといわれているのです。また、無意識のうちに集中力を高める効果もあり、思考を深めるために指をしゃぶる大人もいます。

しかし、何度も指をしゃぶる癖が繰り返されると歯並びに影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

指しゃぶりが歯並びに与える影響

子供の口元

指しゃぶりは、こどもの一時的な習慣ともいえますが、それが続くと出っ歯や開咬などの不正咬合につながる可能性があります。これは、顔の骨格や歯の成長に影響を及ぼし、正しい位置に歯が並ばなくなるためです。

一度形成された不正咬合は自然に治ることは難しく、小児歯科での矯正治療が必要となるでしょう。治療期間や費用は、こどもの歯並びや噛み合わせの状態によって異なります。将来的な歯並びの問題を避けるために、指しゃぶりの癖は早めに改善することが重要です。

指しゃぶりへの対処法

積み木で遊んでいる親子

6歳以降の指しゃぶりは、早めにやめさせる必要があるでしょう。どのような方法が効果的なのか、実際に行われている5つの方法について解説します。

怒らずにゆっくり言い聞かせる

指しゃぶりが気になる場合は、まず、その子に指しゃぶりが口腔内に悪影響を及ぼすことをわかりやすく話し、自覚をもたせることが大切です。怒らずにゆっくりと愛情をもって言い聞かせましょう。

枕やお気に入りの人形を抱きしめるなど、こどもが安心できる方法を別に見つけることで、指しゃぶりの癖を自然に改善できることもあります。また、規則正しい生活習慣を心がけ、ストレスを軽減することも有効です。

指しゃぶりをしなかったら褒める

指しゃぶりは、感染症のリスクを高めてしまうという側面もあります。

その対処法の一つとして、指しゃぶりをしなかったら褒めることが効果的です。この方法は、前向きな声がけが鍵となります。指を口に入れることを制止するのではなく、口に入れなかったときに褒めることで、こどもは自分の行動を自らで修正しようとするでしょう。

また、一緒に手洗いを行なうなど、日常的な衛生習慣を身につけさせることも大切です。

積極的に運動をする

積極的に運動をすることも指しゃぶりの一つの対処法です。

運動はストレスの軽減に役立ち、ストレスはしばしば指しゃぶりの原因となります。具体的には、こどもが楽しめるスポーツや、遊び場での運動などを通じてストレスを発散させましょう。運動を通じて口や手を忙しく動かすことで、指しゃぶりの機会を減らすことも可能です。

室内遊びの工作や絵を描くなど、手を使う活動も指しゃぶりの解決に役立ちます。

手遊びをたくさんする

指しゃぶりは、特に乳幼児に多く見られる行動で、その根本的な解決には自己抑制力の育成が大切です。ふだんから、積極的に手遊びを取り入れてみましょう。手遊びによって、手元のコントロール能力がアップし、無意識に手を口にもっていくことを抑制する力が身につきます。

また、指しゃぶりをしたいという気持ちを逸らすことも期待できます。指しゃぶりの習慣を無理に禁止するのではなく、無意識の動きをコントロールできるようにしていきましょう。

スキンシップを多めに取る

指しゃぶりはこどもが安心感を得るための行動の一つです。

こどもに安心感を与えるために、スキンシップを多めに取ることが大切といえるでしょう。抱きしめたり、手をつないだりすることで、こどもは親から愛情や安心感を得られ、指しゃぶりの頻度を減らせる可能性があります。具体的には、一緒に絵本を読む、なぞなぞをする、一緒に公園で遊ぶなどがおすすめです。

こどもが親の愛情を感じられる環境を整えましょう。

まとめ

3人の子が笑顔で遊んでいる

こどもの指しゃぶりは、ある程度の年齢までは自然な行動であるため、気にする必要はありません。

しかし、6歳前後になっても指しゃぶりの癖が続いているようであれば、早めにやめさせる必要があります。指しゃぶりをしてしまう原因には、ストレスや不安があるため、強く言い聞かせることは逆効果になるでしょう。慌てずにゆっくりと指しゃぶりの問題点を伝え、指しゃぶりを我慢できたら褒めるなどといった親の対応が大切です。

噛み合わせや歯並びの原因になりかねないため、こどもの指しゃぶりは注意して見ていきましょう。

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