乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたら!悪影響と対処法を解説!

こんにちは。イオンモール柏向かいにある、ウィズ歯科クリニック歯科医師小川です。

こどもの歯の生え変わりは、こども本人にも保護者の方にとっても一大イベントでしょう。まれに、乳歯が抜ける前に永久歯が重なるように生えることがあります。乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

今回は、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくる原因や、悪影響、対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

歯の生え変わりの時期

保育所や託児所、幼稚園などで過ごす子どもたち 

乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、人によって大きく異なります。女の子のほうが早く生え変わる傾向があります。

6歳頃に抜け始め、12歳頃には生え変わりが終了するのが一般的です。小学校の入学から卒業にかけて、乳歯が抜けて永久歯に生え変わるとイメージするとよいでしょう。

あくまでも目安なので、4歳頃に生え変わりが始まるこどももいれば、14歳頃まで終了しないこどももいます。

永久歯の根は、生え変わってから23年程かけて完成します。歯の根が完成するまでは酸に弱く虫歯になりやすいので、入念に歯磨きなどのケアをすることが大切です。

生え変わりの仕組み

乳歯の下で作られた永久歯の歯肧が成長し、永久歯が形成されます。永久歯が成長して上昇を始めると、乳歯の根が徐々に吸収されて萎縮します。根が萎縮すると支えられなくなるので、乳歯がグラグラと揺れ始めて抜け落ちるのです。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることがある?

歯をさわる女の子

一般的には、乳歯の下で永久歯が成長し、乳歯が抜けた際に永久歯が姿を見せます。

しかし、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることもあるでしょう。乳歯に重なるような形で永久歯が生えることが多いです。乳歯の前側・外側、どちらのケースもあります。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくる原因

口をあける男の子

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくる原因は、以下のとおりです。

乳歯が適切なタイミングで抜けていない

乳歯が本来のタイミングで抜けなくても、永久歯が正しい位置に生えようと成長を続けることがあります。成長した永久歯は視認できるほど生えてくるので、乳歯と永久歯が混在するのです。

永久歯の進行方向がずれている

通常、永久歯が乳歯を下から押すことで乳歯が抜けます。永久歯が正確な位置・角度で成長しなかった場合、乳歯が抜けずに永久歯が生えることがあるでしょう。

 口内のスペースが不足している

永久歯が生えるスペースが不足していると、永久歯が適切な位置に生えられません。成長する位置・角度が不適切になるので、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることがあります。

生え変わりのプロセスに異常をきたした

事故や転倒などが原因で歯に大きな衝撃が加わると、生え変わりのプロセスに異常をきたすことがあります。乳歯が抜けなくなる、永久歯がうまく成長できないなどの問題が生じると、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくるかもしれません。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることによる悪影響

すきっ歯の子供

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることによる悪影響は、以下のとおりです。

歯並びが悪くなる

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきても、乳歯が短期間で抜けて永久歯も問題なく成長する場合が多いです。

しかし、まれに乳歯が年単位で抜けないケースがあります。経過を観察することが多いですが、抜歯を選択することもあるでしょう。

抜けるべき乳歯と永久歯が長い間混在すると、乳歯に邪魔されて永久歯が正しい位置に生えられません。乳歯が抜ければ改善されることもありますが、矯正治療を行わなければならないこともあります。

噛み合わせが悪くなる

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくると、噛み合わせが悪くなるかもしれません。噛み合わせが悪いと適切に咀嚼できないため、胃や腸に負担がかかることもあります。

噛み合わせが悪いと、頭痛や肩こりを引き起こすなど、全身の健康に悪影響を与えるかもしれません。

虫歯のリスクが高まる

乳歯と永久歯が重なっていると、歯磨きの際に磨けない部分が生まれます。根が形成されるまでの永久歯は酸に非常に弱いため、汚れが溜まると虫歯になりやすいでしょう。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときは、念入りに歯磨きする必要があります。

コンプレックスになる

特に、前歯の乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合、見た目を気にするこどももいます。将来的に、歯並びや噛み合わせが悪いことがコンプレックスになる可能性もあるでしょう。

人前で話すことを避ける、笑うときに口元を手で隠すなど、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときの対処法

歯科検診

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときの対処法を、口内の状態ごとにご紹介します。

乳歯がぐらついているケース

永久歯と一緒に生えている乳歯がぐらついている場合は、特別な処置は必要ないケースが多いです。乳歯が自然に抜けることがあるので、経過観察のみで解決するでしょう。

何か問題が起きた場合は、すぐに歯科医院を受診してください。

乳歯がぐらついていないケース

乳歯がぐらついていない場合は、自然に抜けるまでに時間がかかるかもしれません。乳歯の根が溶けていない可能性があるからです。経過を観察しても自然に抜けることはないでしょう。

抜けるべき乳歯が生えた状態を長い間放置すると永久歯がずれて生えるため、抜歯するのが一般的です。 

歯茎に異常があるケース

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合、歯茎に異常をきたすことがあります。通常生えないところから歯が生えるため、歯茎が傷つくことがあるのです。

細菌が侵入し、腫れるなどの症状が現れた場合は、乳歯を抜いたほうがよいでしょう。歯茎に痛みや腫れなどの異常がある場合は、歯科医院を受診してください。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときの注意点

ビックリマークの吹き出し

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときは、乳歯を無理に抜くことは控えましょう。無理に抜くと、歯茎や周辺の歯に悪影響を及ぼす可能性があります。基本的に、乳歯は自然に抜けるのを待ったほうがよいとされています。

ほとんど抜けてブラブラとしており、こどもが気にして舌で触る場合などは、しっかり消毒した指で抜いてもよいでしょう。出血した際は清潔なガーゼなどを患部に当てて、圧迫止血してください。

しかし、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときは、まずは歯科医院を受診しましょう。乳歯がグラグラしていても痛みがある場合は、抜いてもらえる可能性があります。

まとめ

歯磨きする子供

今回は、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくる原因や、悪影響、対処法をご紹介しました。

永久歯の進行方向がずれている場合や、口内にスペースが足りない場合、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることがあるでしょう。事故や転倒が原因で強い衝撃が歯に加わった場合、生え変わりのプロセスに異常をきたすこともあります。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときは、虫歯のリスクが高まる、歯並びが悪くなるなどの悪影響を及ぼします。噛み合わせが悪いことで、頭痛や肩こりを引き起こすケースもあるでしょう。

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたときの対処法は、歯や歯茎の状態によって異なります。永久歯と一緒に生えている乳歯がグラグラとしている場合は、自然に乳歯が抜けるでしょう。

ぐらつきがない場合は、乳歯の根が溶けていない可能性があります。放置すると永久歯が正しく生えられない可能性があるので、早めに歯科医院を受診しましょう。

少しでも気になることがありましたら、柏の歯医者「ウィズ歯科クリニック」までお気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。

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