子どもの習慣、舌癖・口呼吸・頬杖が歯並びに与える影響は?

こんにちは!イオンモール柏向かいにございますウィズ歯科クリニックの小児歯科医根本です。

「お子さまの舌癖や口呼吸、頬杖といった癖が気になる」と悩む親御さんは少なくありません。これらは、成長に伴って自然に治ることも多いですが、実は歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼすこともあります。本記事では、子どもが舌癖や口呼吸、頬杖をしてしまう原因、健康や成長過程にどのように影響するかを解説します。また、家庭でできる改善の方法や歯科医や矯正医に相談するタイミングについても詳しくご紹介します。お子さまの将来のために、ぜひ最後までお読みください。

前回の記事はこちら
注意すべき!子どもの指しゃぶりや爪噛みが歯並びに与える影響とその対策

子どもが舌癖・口呼吸・頬杖をしてしまう原因は?

「舌癖」や「口呼吸」、そして「頬杖」が癖として習慣化するにはいくつかの原因が考えられます。特に、舌の位置や口周りの筋肉が成長過程で正しく発達しなかったり、環境的な要因や生活習慣が影響することもあります。これらの習慣は、幼少期に形成されることが多く親御さんにとっては気付きにくいものです。早い段階でしっかりと対応することで将来の歯並びや健康に良い影響を与えることができます。以下ではなぜこれらの習慣が起こるのか詳しく解説していきます。

舌癖はなぜ起こる?意外な原因

舌癖は、舌が本来の正しい位置からずれてしまう状態が習慣化していることを指します。舌はリラックスした状態で上あごに軽く触れた位置にあるのが理想です。しかし、何らかの原因で舌が下あごや歯に触れたり、押し当てたりしてしまうと、歯や顎に負担がかかり舌癖が形成されやすくなります。この舌癖が起こる背景にはいくつかの要因があります。例えば、乳幼児期からの哺乳びんの使用や指しゃぶりの習慣は口や舌の位置に影響を与えることが多いです。また、口呼吸による口腔内の乾燥も原因の一つで、唇を閉じる力が弱まることで、舌が本来の位置からずれやすくなります。さらに、食事の際に柔らかい食べ物ばかり食べていると噛む力が十分に発達しないため、顎の成長に偏りが生じ、舌が正しい位置を保ちにくくなる場合もあります。舌癖を予防し、改善するにはまずその原因を理解し、舌の正しい位置を意識することが大切です。口周りの筋肉を鍛えるトレーニングや、生活習慣の見直しも舌癖の改善に有効です。

舌癖が引き起こす歯並びや顎のトラブルは?

舌癖が長い間続くと歯並びや顎の成長に影響を与えるリスクがあります。具体的には、舌が前歯に常に圧をかけることで前歯が出てしまう「出っ歯(上顎前突)」や歯が噛み合わない「開咬(かいこう)」を引き起こす可能性が高まります。また、舌癖が原因で顎の成長に偏りが出ると、顔全体のバランスに影響を与えることも少なくありません。特に、舌が強く前方へ押し出される状態が続くと、将来的に矯正治療が必要になる可能性もあります。舌癖は見た目の変化だけでなく、咀嚼(そしゃく)や発音などにも影響を及ぼすため早めに対策を行うことが大切です。

口呼吸が癖になる理由とは?隠れた要因

口呼吸は、アレルギー性鼻炎や風邪、鼻づまりといった呼吸器系の不調をきっかけに自然に始まることが多いです。例えば、花粉症の子どもは鼻呼吸が難しくなり、結果的に口呼吸が癖になってしまう場合があります。また、乳幼児期から口呼吸が続くことで鼻呼吸に切り替えにくくなり、やがて常習的な口呼吸に発展しやすい傾向にあります。さらに、口呼吸が習慣化すると、慢性的な疲労感や体力の低下を招くこともあります。原因を取り除かないまま放置すると成長期の発育にも悪影響を及ぼす可能性があるため、口呼吸の習慣には注意が必要です。

口呼吸が健康と歯並びに及ぼす危険性

口呼吸には、さまざまな健康リスクが伴います。口呼吸が続くと口腔内が乾燥しやすくなり、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。また長期間にわたる口呼吸は、舌の位置が低くなることにより歯並びに影響を与えます。上あごが狭くなり、歯が並ぶスペースが不足することで歯が重なりやすくなる傾向があります。さらに、口呼吸によって口臭が発生したり、慢性的な酸素不足による集中力の低下や睡眠障害といった症状が出る場合もあり、口呼吸が健康に与える悪影響は見逃せません。

頬杖の習慣、どうしてやめられない?原因とリスク 

頬杖をつく習慣は、子どもの日常的な姿勢に深く関わっています。学校や家で長時間座っていると疲れから無意識に頬杖をついてしまうことがあります。一見リラックスした姿に見えますが、これが習慣化すると、姿勢が崩れやすくなり将来的にさまざまなリスクを伴います。例えば、右側にばかり頬杖をつくと顔や顎の左右バランスが偏り、片側だけが発達してしまうため、歯の噛み合わせがずれる原因となり、将来的に歯並びや顎の成長に影響を与える可能性があります。また、顎間接に不均等な負担がかかることで、顎関節症のリスクが高まることも指摘されています。さらに、頬杖によって姿勢が崩れると、背骨の歪みや全身にまで影響が広がることがあります。こうした姿勢の崩れは集中力の低下や疲労感の原因にもなり、学習や日常生活に悪影響を及ぼすこともあります。親御さんにとって見過ごしがちな行動かもしれませんが、日頃からお子さまの姿勢を観察し、気付いたときに優しく声をかけてあげることが大切です。また、イスや机の高さを調整することでお子さまが正しい姿勢を取りやすくなり、自然と背筋を伸ばすように促すことができます。日常的なサポートを通じてお子さまが健やかに成長し、健康的な姿勢を身につけられるように見守っていきましょう。

子どもの癖を治すために!自宅でできる改善方法とは

子どもの口呼吸や舌癖、頬杖などの癖は、歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼす可能性がありますが、家庭でのサポートを通じて改善が見込める場合もあります。日常的に取り入れられるトレーニングやサポートアイテムを使って、お子さまの健康的な発育をサポートしましょう。

舌癖改善に向けた家庭でのサポート法

舌癖の改善するためには、日常的に意識付けを行うことが大切です。例えば、舌を上あごに軽く当てる練習を日課にすることで、舌の正しい位置が身につきやすくなります。毎日のトレーニングは無理なく続けられるものにし、お子さまも楽しんで取り組めるように工夫することでお子さまも意欲を持って習慣化しやすくなります。

口呼吸を防ぐためのトレーニングと日常習慣

口呼吸を防ぐためには、日常的に行えるトレーニングが効果的です。口を大きく開閉することで口周りの筋肉を鍛えることができます。これを続けることで口を閉じる筋力が徐々に強化され、口呼吸の予防に役立ちます。また、寝る前に意識して口を閉じるよう声掛けをすることで無意識の口呼吸を減らす方法も有効です。日中のトレーニングと夜間の意識づけと組み合わせることで口呼吸の改善が期待できます。

頬杖をやめさせるための姿勢改善と日常対策

頬杖をつく癖を改善するには、姿勢に意識を向けることが重要です。特に、食事中や読書中に頬杖をつきやすいお子さまには、椅子や机の高さを調整して姿勢が安定する環境を整えると効果的です。また、姿勢を保つためのクッションを使うと自然と背筋が伸び、頬杖をつく癖を減らすことができます。また、頬杖をつかないで安定した姿勢を保つ練習をすることで、体幹も強化され、姿勢改善に役立ちます。

 

歯科医や矯正歯科医に相談すべきタイミング

お子さまの舌癖、口呼吸、頬杖といった習慣が気になり始めたら、歯や顎のへの影響が出る前に、歯科医や矯正歯科医に相談することをおすすめします。特に、口呼吸や舌癖、頬杖などの習癖は、歯や顎の発達に影響を与える可能性があるため早期に専門家に相談することで、成長過程での予防が可能になります。5~7歳頃になっても子どもの習癖が改善されない場合や歯並びへの影響が気になる場合は、一度相談してみると良いでしょう。歯科医院では、小児歯科や矯正の専門知識を持った医師が対応してくれるため、疑問や不安があれば積極的に訪問することをおすすめします。

小児矯正の最適なタイミングと早期治療のメリット

小児矯正における最適なタイミングは、6~12歳の成長期です。この時期は歯や顎が柔軟であるため、早めに治療を始めることで習癖による歯並びへの影響を抑えることができます。早期治療には、歯並びや顎の発育に伴う負担を軽減し、永久歯が正しく生えるようサポートすることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。お子さまの舌癖、口呼吸、頬杖といった習慣は、ただの癖と見過ごしてしまうと歯並びや顎の成長、さらには健康にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、原因を理解し日常生活の中で改善方法を取り入れることで、習慣の改善が期待できます。また、必要に応じて歯科医や矯正歯科医に相談することで、適切なアドバイスや治療が受けられるためお子さまの健やかな成長をサポートできるでしょう。この記事が、お子さまの健やかな成長のための一助となれば幸いです。

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