眠っているときの歯ぎしり、子供に多い理由と気をつけたいこと

皆さん、こんにちは。イオンモール柏の向かいにあるウィズ歯科クリニック、日本小児歯科学会専門医の根本です。

寝ているとき、お子さまの「ギリギリ」という歯ぎしりの音に驚いたことはありませんか?実は、歯ぎしりは大人だけでなく、成長段階にある子供にもよく見られるものです。中には「放っておいても大丈夫?」と不安に感じる保護者の方も少なくありません。子供の歯ぎしりには、心配のいらない一時的なケースと、注意が必要なサインの両方があります。今回は、小児治療の立場から、子供の歯ぎしりが起こる理由、見逃してはいけない症状や対処法、そして放置した場合のリスクについてわかりやすくお伝えします。

子供に歯ぎしりが多い理由は?

◎成長の過程で噛み合わせを整えている

子供の歯ぎしりは、乳歯から永久歯に生え変わる3〜6歳ごろや、前歯が抜け替わる時期によく見られます。これは「正しい噛み合わせを探す自然な反応」と考えられています。歯の位置や高さが変わる時期は、上下の歯がかみ合う位置が安定していません。そのため、眠っている間に歯を擦り合わせながら、最も心地よい位置を無意識に調整しているのです。

このような歯ぎしりは一時的なもので、成長とともに顎の発達や歯並びが整うと自然におさまることが多いです。ただし、歯のすり減りが激しかったり、顎の痛みを訴えたりする場合は、歯科医院で確認することをおすすめします。

◎精神的な緊張やストレスが影響することも

子供の歯ぎしりは、心の緊張や環境の変化が関係している場合もあります。入園・進級・引っ越しなど、生活の変化は子供にとって大きなストレスになることがあります。その不安や緊張を、寝ている間の歯ぎしりで無意識に発散しているケースも少なくありません。

このような心理的要因による歯ぎしりは、睡眠の質や感情の安定と関係しており、リラックスできる就寝環境や保護者のスキンシップが改善につながることがあります。

◎鼻づまりや口呼吸との関係

鼻炎やアレルギー、アデノイド肥大によって鼻呼吸がしづらいお子さまは、口呼吸になる傾向があります。口呼吸は顎や舌の位置を不安定にし、無意識のうちに歯ぎしりを起こしやすくなります。さらに、口が開いたまま眠ると唾液の分泌が減り、歯や歯茎が乾燥してむし歯のリスクが高まります。このような場合には、耳鼻科で鼻づまりの原因を治療することで、歯ぎしりが軽減することもあります。

◎子供の歯ぎしりはいつまで続く?

子供の歯ぎしりは、多くの場合、永久歯が生えそろう10〜12歳ごろに自然と落ち着きます。これは顎や歯の位置が安定してくるためです。ただし、思春期以降も歯ぎしりが続く場合や、歯の摩耗・顎の痛み・朝のだるさがあるときは注意が必要です。噛み合わせや歯並びの乱れ、睡眠中の呼吸トラブル、強いストレスなどが関係していることもあります。その際は早めに歯科医院へ相談しましょう。

子供の歯ぎしりの症状と対策

◎歯ぎしりによる主な症状

軽度であれば音だけで済むこともありますが、次のような症状が出ることもあります。

・歯の先端がすり減り、平らになっている
・歯にひびや欠けが見られる
・朝起きたとき顎が重い、痛みがある
・こめかみのあたりに違和感を覚える
・歯茎が腫れたり、歯が揺れることがある

こうした症状がある場合、噛む力が強く歯や顎に負担がかかっている可能性があります。

◎自宅でできる対策

お子さまの生活リズムを整え、十分な睡眠を取ることが最初のステップです。夜遅くまでテレビやスマートフォンを見る習慣は避け、寝る前に静かで落ち着ける時間をつくりましょう。また、「歯ぎしりをしないで」と強く注意すると、逆にプレッシャーとなり悪化することもあります。まずは見守りながら、穏やかな環境づくりを意識してください。

◎歯科医院での小児治療

歯の摩耗が進んでいたり、歯並びに問題があったりする場合は、歯科医院でのケアが必要です。歯ぎしりによる負担を軽減するため、歯科医師が専用のマウスピース(ナイトガード)を作製することがあります。これは寝るときに装着し、歯の摩耗や顎への衝撃を和らげる装置です。お子さまの成長に合わせて微調整を行うことで、歯の健康を守りながら経過を観察できます。

◎噛み合わせの乱れとの関係

歯ぎしりが長期化すると、噛み合わせのずれや顎の歪みを引き起こすこともあります。小児矯正で早期にバランスを整えることで、歯ぎしりが改善する場合もあります。歯科医師が顎の成長や歯列を確認し、必要に応じて治療を提案します。

子供の歯ぎしりを放置するとどうなる?

◎歯や顎への過剰な負担

睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)は、意識下の咬合力よりもはるかに強い力が加わります。一般的な研究では、最大で自分の体重と同程度、すなわち50〜100kg前後の力が歯や顎関節にかかることもあると報告されています。この強い力が毎晩繰り返されることで、歯の表面を覆うエナメル質が徐々に摩耗し、咬耗(こうもう)と呼ばれるすり減りが進行します。さらに、歯の根元部分には「くさび状欠損」と呼ばれる凹みができることもあり、知覚過敏や歯の破折を引き起こすことがあります。

特に成長期のお子さまは、顎の骨がまだ柔軟で、筋肉や関節円板(顎関節内のクッション構造)も発達途中にあります。そのため、過度な力がかかり続けると顎の成長方向に偏りが生じ、顔貌や噛み合わせのバランスに影響を与えるおそれがあります。こうした微妙なズレは、後々の咬合異常や顎関節症のリスク因子になるため、早期の対応が重要です。

◎むし歯・知覚過敏のリスク

歯ぎしりによるエナメル質の摩耗は、単に歯の形を変えるだけでなく、防御機能の低下を招きます。エナメル質が薄くなると、内部の象牙質が露出しやすくなり、歯の神経(歯髄)に近い部分に刺激が伝わりやすくなります。その結果、冷たいもの・熱いもの・甘いものに過敏に反応する「知覚過敏」が起こりやすくなります。特に朝食時に冷たい牛乳やジュースを嫌がる場合は、歯ぎしりによる象牙質露出のサインであることも少なくありません。

また、エナメル質が削れることで、むし歯菌(ミュータンス菌など)が歯の内部に侵入しやすくなります。歯ぎしりによって微細なヒビが入ると、そこから細菌が浸入してむし歯が進行することもあります。こうした“力によるダメージ”と“細菌感染”の両方が重なることで、歯の寿命を短くするリスクが高まります。

◎顎関節症につながる場合も

強い歯ぎしりは、顎関節や咀嚼(そしゃく)筋に大きな負担を与えます。顎の関節は「下顎頭」「関節円板」「関節窩」という3つの構造から成り立っており、これらがスムーズに動くことで口の開閉が行われます。しかし、歯ぎしりが続くと筋肉(咬筋・側頭筋など)が緊張し、関節円板の位置がずれる「円板転位」を起こすことがあります。その結果、口を開けたときに「カクッ」と音が鳴る、顎が引っかかる、痛みを感じるといった症状が現れるのです。これが顎関節症の初期段階です。

成長期のお子さまの場合、顎関節の軟骨部分(成長軟骨)がまだ形成途中のため、放置すると関節形態に変化が生じることもあります。早期にマウスピース治療や噛み合わせの調整を行うことで、顎関節への負担を減らし、将来的な関節障害を防ぐことが可能です。違和感や痛み、開口制限(口が開きにくい状態)が見られたら、早めに歯科医師の診察を受けましょう。

◎歯ぎしりの治療とサポート

お子さまの歯ぎしり治療では、成長を妨げない穏やかな方法を選ぶことが基本です。生活習慣の見直しや睡眠環境の改善だけで治まることもあります。それでも改善しない場合は、マウスピースの装着や噛み合わせの調整、小児矯正などを組み合わせて行います。原因を一つずつ探りながら、身体に負担をかけずに改善していくことが大切です。

まとめ

子供の歯ぎしりは、成長の途中で一時的に起こることが多いものの、放置すると歯の摩耗や顎関節への負担、むし歯や知覚過敏を招くこともあります。気づいたときは、まず生活リズムを整え、必要に応じて歯科医院で小児治療を受けましょう。ウィズ歯科クリニックでは、お子さま一人ひとりの成長に合わせた歯ぎしり対策や矯正治療を行っております。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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