『豆知識』口腔疾患と全身の関わり

 

こんにちは!

 

柏と南柏の間にある歯医者、ウィズ歯科クリニックの本吉です(o^^o)

 

今日は口腔疾患と全身の関わりについてお話します!!

 

 

 

 

口腔疾患と全身は大きく関わりがあります。全身疾患のなかには免疫力を低下させてしまい、口腔疾患の治癒が遅くなったり、また逆に歯周疾患が全身疾患のリスクファクターにもなる場合があります。歯科疾患である歯周病を放置すると心臓病、脳の血管障害、糖尿病など様々な病気になりやすくなります。

 

《脳卒中・脳梗塞》

動脈硬化により血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまって、死に至る病気です。動脈硬化は不適切な食生活、運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の要因として歯周病原因菌などの細菌感染が引き起こすと注目されてきました。

歯周病の人はそうでない人の2、8倍脳卒中、脳梗塞になりやすいとされています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの人は動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療はより重要となります。

 

《誤燕性肺炎》

食べ物や異物が誤って気管や肺に入ってしまう病気です。肺や気管は通常、咳をすることで異物が入らないよう守ることができますが、高齢の方は機能が低下し、食べ物と一緒にお口の中の細菌を飲み込んでしまうため誤燕性肺炎を引き起こしてしまいます。

誤燕性肺炎の原因となる細菌の多くは歯周病菌であり、食べ物をうまく飲み込めないご高齢者は歯周病菌が肺に入ってしまい、それが増殖して誤燕性肺炎を引き起こしてしまいます。

 

《骨粗鬆症》

骨粗鬆症は全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気でその約90%が女性に起こるといわれています。その理由は閉経後、ホルモンのエストロゲン分泌の低下が骨代謝に関わるからです。エストロゲンの分泌が少なくなると全身の骨がもろくなるとともに歯を支える骨ももろくなります。また歯肉は炎症を引き起こす物質がつくられるので歯周炎が加速します。したがって閉経後の女性は歯周炎がなくてもエストロゲン減少により、歯周病にかかりやすく広がりやすいとされています。

 

《心臓病》

歯周病菌のつくりだす物質が血液中に流れると、冠状動脈の壁を肥厚させ、血管が詰まり動脈硬化を引き起こすと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。

 

《糖尿病》

インスリンの働きが悪いため、細胞が栄養不足になり、からだの抵抗力が落ちてしまう病気で、利用されない糖分が血液中にたまり、血管や神経に障害がでます。50歳以上の15~20%の方が糖尿病とされています。糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多く、また歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。重症の歯周病の場合、軽症の人に比べ、2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

 

《妊娠性歯肉炎》

一般に妊娠すると歯肉炎になりやすいとされています。これには女性ホルモンが大きく関わっているとされており、特にエストロゲンという女性ホルモンが歯周病菌の増殖を促すこと、歯肉をつくる細胞がエストロゲンの標的になるからです。このホルモンは妊娠初期には月経時の10~30倍になるといわれており、妊娠中期~後期に起こりやすくなります。基本的にはお口の中の清掃状態が良好であれば起こらないか、起きても軽度ですみますのでプラークコントロールが大切になってきます。また歯周病の女性はお口の中の歯周病菌が血中に入り、直接胎児に感染し、低体重児、早産の危険性が高くなるとされています。

 

 

以上のようにお口の中の病気と全身はとても大きく関わっており、歯科治療や予防が大切だといえます。お口の中、全身を守るためにも定期的に検診を受けに来てくださいね☆

 

 

 

 

『歯の痛み』はもちろんのこと『ホワイトニング』『インプラント』から『保育士託児』『相談室でのカウンセリング』など、先端治療と快適な医院空間で幅広い年代層の方に満足していただける医院を創ります。

柏市の歯医者 ウィズ歯科クリニック

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